2021年09月15日
高瀬川
前回の続きから。
高瀬川という名前を聞いて、何を思い浮かべる人が多いだろうか。
何も思い浮かばないわ、という人が多いだろうか。
近代の文学作品を知っている方だと、森鴎外の小説『高瀬舟』を思い浮かべる人もいるだろう。
京都の高瀬川が舞台だ。
僕は、水上勉氏の小説に、『高瀬川』というのがあるのを知っていたので、未読ではあるけど、「たしか水上勉の小説にあったなあ」と思った。
ちなみに、『高瀬川 小説』というキーワードで検索をすると、平野啓一郎氏が『高瀬川』という題名の小説を書いている。
さて、三瀬村を流れる高瀬川のことである。
「下流はどうなっていますかね?」という問いに対して、
取材に付き合っていただいた三瀬の男性は、
「鳴瀬川と合流して北山ダムに流れていますよ」
と答えてくれた。
<三瀬のすべての川は、北山ダムに流れる>
というわけか。
すべてというのは誇張しすぎかもしれないけれど、高瀬川も北山ダムに向かって流れるのだ。
ということで、我々(男二人)は、高瀬川の下流に向かって、少し進んでみることにした。
やまびこの湯という温泉施設の裏手に位置する、合流地点までたどり着いた。
護岸コンクリートの上に立って、しばし高瀬川の終わりを見つめる。
高瀬川という川は、三瀬を代表する川であるのに、川幅は狭いし、雑草が鬱蒼と茂っていて川面が見えない箇所も多いし、良いところで鳴瀬川と合流してしまうし、何だかその姿に、健気さを感じてしまう。
応援してあげたい川だ。
続きはまた次回で。
高瀬川は、やまびこの湯の裏手付近で、鳴瀬川と合流する。(右側から流れ込むのが高瀬川)

そして鳴瀬川は、北山ダムへと流れていく。

2021年9月15日
川浪秀之(Webプロデューサー、作家)
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三瀬のおと(佐賀県三瀬村のコラムやエッセイ)
三瀬村・里山の恵み みつせファン https://mitsusefan.com
高瀬川という名前を聞いて、何を思い浮かべる人が多いだろうか。
何も思い浮かばないわ、という人が多いだろうか。
近代の文学作品を知っている方だと、森鴎外の小説『高瀬舟』を思い浮かべる人もいるだろう。
京都の高瀬川が舞台だ。
僕は、水上勉氏の小説に、『高瀬川』というのがあるのを知っていたので、未読ではあるけど、「たしか水上勉の小説にあったなあ」と思った。
ちなみに、『高瀬川 小説』というキーワードで検索をすると、平野啓一郎氏が『高瀬川』という題名の小説を書いている。
さて、三瀬村を流れる高瀬川のことである。
「下流はどうなっていますかね?」という問いに対して、
取材に付き合っていただいた三瀬の男性は、
「鳴瀬川と合流して北山ダムに流れていますよ」
と答えてくれた。
<三瀬のすべての川は、北山ダムに流れる>
というわけか。
すべてというのは誇張しすぎかもしれないけれど、高瀬川も北山ダムに向かって流れるのだ。
ということで、我々(男二人)は、高瀬川の下流に向かって、少し進んでみることにした。
やまびこの湯という温泉施設の裏手に位置する、合流地点までたどり着いた。
護岸コンクリートの上に立って、しばし高瀬川の終わりを見つめる。
高瀬川という川は、三瀬を代表する川であるのに、川幅は狭いし、雑草が鬱蒼と茂っていて川面が見えない箇所も多いし、良いところで鳴瀬川と合流してしまうし、何だかその姿に、健気さを感じてしまう。
応援してあげたい川だ。
続きはまた次回で。
高瀬川は、やまびこの湯の裏手付近で、鳴瀬川と合流する。(右側から流れ込むのが高瀬川)

そして鳴瀬川は、北山ダムへと流れていく。

2021年9月15日
川浪秀之(Webプロデューサー、作家)
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三瀬のおと(佐賀県三瀬村のコラムやエッセイ)
三瀬村・里山の恵み みつせファン https://mitsusefan.com